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冬でも野菜作りができるのは、石油のおかげ
 本来は夏の野菜であるきゅうりやピーマンも、今では一年を通して八百屋さんやスーパーで買うことができますね。これは石油のおかげだということを、ご存じでしたか?こうした野菜栽培では、ビニールハウスの中で石油を燃やし、お湯や温風によって暖房し、一年を通じて一定の温度以上を保っているのです。それによって真冬でもビニールハウスの中で夏野菜を育てることができます。
食卓と石油の意外な関係
魚が食卓に並ぶのも、石油のおかげ
 魚を採りに行く漁船の燃料には、石油製品の一つであるA重油が使われています。また、陸揚げされた魚を冷凍したまま運ぶ冷蔵車にも石油が使われています。
 このほか、肉や野菜などスーパーなどに並んでいる食料品は皆トラックで運ばれてきます。売場では肉や魚がパックされて売られていますが、このパッケージも石油でできています。

他のエネルギーにも変わる石油
 火力発電所では、重油の燃料によって水を気化させた高熱水蒸気を発電所で噴射し、電気がつくられています。発電用燃料のうち、石油を電源とする場合は、約1割ほどになっています。
 また、都市ガスの原料については8割程度が天然ガスになっていますが、現在でも約15%は石油製品の一種であるナフサを原料としているのです。

アスファルトの活躍
 道路は、暮らしや産業を支え、国民生活の向上に大きく寄与しています。道路を整備するためには、ガソリン税など石油諸税が財源として使われていますが、道路自体を建設するためには、石油製品の一つであるアスファルトが欠かせません。日本では、一年間に約330万トンのアスファルトが消費されています。その約70%は道路用ですが、そのほか、空港の滑走路、ビルやダムの防水などにも使われているのです。
●苗づくり
天候の変化などに大きく影響を受けていました。
→ビニールハウスのおかげで、雨や風の心配がなくなりました。
(ビニールハウスも石油でできているし、温度を上げるための燃料も石油です。)
●除草
手で雑草を取っていました。
→除草剤によって、雑草を防ぐことができるようになりました。
(除草剤の原料としても石油が使われています。)
●稲刈り、脱穀
カマで稲を刈り、足踏み脱穀機でモミを取っていました。
→コンバインを使って、稲刈り・脱穀・袋詰めまでできるようになりました。
(農業機械も石油で動きます。)